犬と公共の乗り物を利用する
ニューヨーク編
ニューヨークではよく躾けられた小さな犬であれば地下鉄やバスに乗車できます。
鉄道によっては大きな犬もつながれてさえいれば一緒に乗れるものもあります。
マナーをしっかり守って犬連れの旅を楽しみましょう。
最低限のマナー
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犬が公共の乗り物を利用できるいうのは当然の権利ではありません。世の中の全ての人が犬を好きなわけではありませんし、犬は好きだけど長時間同じ乗り物にいるのはちょっとという人もいます。飼主は周りの人に不快な思いをさせないよう気遣う義務があるのです。小さくて可愛らしい犬を連れていると、「まあ、なんてお利口さん!」と声をかけてほしいと思うのが多くの飼主の心理のようですが、電車であれ飛行機であれ、犬を連れて公共の乗り物を利用するのであれば、犬を連れているということが傍目からは分からないようにするが最低限のマナーです。犬はバッグの中でおとなしくしていなくてはなりません。
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バッグに慣らす
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まずはお出かけ用のバッグに慣らせることから始めます。ハリーの場合は旅行用のシェルパバッグをハウスとして使っています。毎晩そこで寝ているので飛行機の中で長時間も閉じ込められたままでも安心です。最初はバッグに入るのを嫌がる犬も多いでしょうが、えさを使ってバッグが楽しい場所であると教えていきます。大切なのはすぐに閉じ込めようとしないこと。はじめはバッグのふたを開けたままにしておきます。バッグに安心して入っていられるようになったら、ふたをとじて閉じ込める少しずつ時間を長くしながら練習していきます。
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電車とバスに乗る
バッグに慣れてきたら電車とバスで公共の乗り物を利用する練習をします。ニューヨーク市内では、地下鉄、バスともに小さな犬を連れて乗ることができます。犬の料金は無料。犬は頭からしっぽの先まですっぽり収まるバッグまたはケージに入っていなければなりません。街では頭を出せるタイプのバッグをよく見かけますが、それでは100ドルの罰金の対象になります。ハリーをもらって来た日、そうとは知らずに紙袋からハリーの頭が出ている状態で地下鉄に乗ろうした所で警察に注意されました。他にかばんがなく困り果ててしまいましたが、結局自分の着ていたカーディガンを袋の上にかけるということで見逃してもらいました。とても暑い日だったのですが、たまたまTシャツの上にレースのカーディガンを着ていたのです。それも無かったらもう脱ぐ物はありませんでしたから不幸中の幸いでした。ニューヨーク郊外へ出るロングアイランド鉄道やニュージャージートランジット、PATHも同じ規則で犬を連れて乗ることができます。メトロノース鉄道ではよく訓練された犬は大きさに関わらずリードにつながれてさえいれば乗車が許されます。アムトラック、グレイハウンド、ピーターパンバスは介助犬以外の犬を連れて乗ることはできません。
キャビンに犬を連れて飛行機に乗る
アメリカ本土内の国内線では殆どの航空会社が小さな犬のキャビン持ち込みを認めています。シェルパ社のMサイズのソフトキャリーであれば大抵の飛行機のシートの下に収まります。航空会社によってはエコノミークラスのシートの下であってもLサイズのバッグが収まることがありますが、かなり強引に押し込むことになります。キャリーの大きさは各航空会社で規定がありますが、国内線の場合は少々大きくても注意されることはありません。もちろん、足下に収まらないほど大きければカーゴに変更するよう要求されます。目安としてバッグの重さとあわせて15ポンド(7キロ)以下の犬であればキャビンに持ち込めます。犬をキャビンに連れていくのであれば早めに予約する必要があります。1機あたりに乗せられる動物の数が決められているからです。
犬が飛行機に乗るには発行から7−10日以内の健康証明が必要です。出発1週間前には掛かり付けの獣医へ行き健康診断をしてください。アメリカ国外に出る場合は輸入国指定の健康証明にUSDA-APHISで裏書き(エンドースメント)も必要です。分からないことがあれば、輸入国の大使館に問い合わせます。出発前日に普段通りごはんとお水を与えたら、当日は到着まで何も与えないのが犬のためです。犬は3−4日飲まず食わずでも生きていける動物です。人間だって排泄を我慢するより空腹を我慢する方が楽に決まっています。長時間のフライトでは機内が乾燥してくるので、ジュースについてくる氷のかけらをバッグの隙間から与えればよいでしょう。ただし、この時も犬が喜ぶからといって与えすぎると到着前にお漏らしをしてしまうことがあるので気をつけます。機内で鳴くのが心配だからといって安定剤を犬に飲ませる人がいますが、バッグに慣らせて鳴かないように躾けられた犬だけをキャビンに持ち込むのが理想です。なぜなら、飛行中に死亡する犬の殆どが安定剤を飲まされていたという話を複数の獣医から聞いているからです。薬で気分が悪くなり吐き戻そうとしても狭いバッグの中で丸まっているため喉につまらせて窒息するケースや、頭がぼんやりしているときに大きな振動で体制を崩して骨を折るケースが多いようです。
空港についたらチェックインカウンターで犬のチケットを購入します。国内線は犬の重さにかかわらず料金は一律。デルタとジェットブルーは犬に優しく低価格なことで有名で料金は片道50ドル。その他の航空会社は片道90ドル前後。国際線の場合は、行き先によって料金が決められていることが多いようです。
チェックインが終わったら犬を外に連れ出し最後のトイレタイム。その後、セキュリティーに向かいます。セキュリティチェックでは犬をバッグから出し、抱っこして金属探知機のゲートをくぐります。バッグは他の手荷物同様X線検査にかけられます。チェックが終わったら速やかに犬をバッグに戻し、到着まで出しません。なるべく他の人に犬が居ることに気づかれないよう気を使います。空港では犬連れのお客にはこう言ってお願いしますーPlease keep a low profileー目立たないようにお願いしますと。犬の料金を払っているからといって、犬をキャビンに連れて入れるのはあくまで航空会社側の特別な配慮なのです。犬嫌いな人にとって同じキャビン内に犬が乗っていることなど想像もできません。苦情が出れば航空会社側は犬の搭乗を制限していくよりほかありません。これからも小さな犬がキャビンで飛行出来るよう皆さんも周りの人に気遣って楽しい旅行にお出かけください。
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