2010年しっぽのおしゃべり

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2010年のおわり

暖かい日本から、バーゼルに戻って来たら、
街はクリスマスの色に染まっていました。
ハリーは今年、新入りと仲よくなるために、
色んなことを我慢したり、
習ったりしてきました。
写真は、街のクリスマス・イルミネーションです。
年明けに、ハリーの家族はこの街を出て、
郊外の小さな村で新しい生活を始めます。
ニューヨークシティからきたハリーも、
忙しい街の生活に別れを告げることになります。
ハリーはまだ、そのことを知らないけどね。

日本へ秋の旅

11月中旬から12月中旬まで、
ハリーは、家族と秋の味覚を探しに、
日本へ行ってきました。
晩秋にしては、毎日とても暖かく、
気温が20度を越える日もありました。
12月に入っても、もみじの葉は鮮やかな赤のまま。
いちょうは、歩道に黄色い絨毯を敷いていました。
日本へのフライトは、犬にとって長過ぎるけれど、
スイスで留守番するよりも、
家族と一緒に日本の秋を楽しむ方が、
ずっといいとハリーは思っているはず。

雨降りの日は...

道は濡れて、落ち葉で埋めつくされて真っ茶色。
古い壁の芝生は、沼のようにぬかるんでグチャグチャ。
雨降りの日は、ハリーは家で大人しくしています。
庭でボールを追いかけることもなく、
川で泳ぐこともなく、
森で走り回ることもない。
雨が続くと、足の爪がすぐに伸びちゃいます。

もっとキノコ

去年、アジリティクラブのある森で、
ハリーは、大きなキノコを見つけました。
今年、そのキノコは大群となって、
アジリティクラブの庭に押し寄せてきました。
ほら、ドッグウォークの下の日陰にびっしりと!
アジリティクラブも、森も、
季節ごとに違う顔を見せてくれます。
でも、秋の顔はいつもちょっと奇妙で面白いの。

小川

ハリーの最近の楽しみは、新しい近所の探検。
先週は、家のすぐ側を流れる小川の途中に、
10センチ位の浅瀬があるのを見つけました。

「ちょっとここで待っててね。
危なくないか、みてくるから!」

もう朝晩はとても涼しい10月の中旬だったけれど、
この日はとても良いお天気で、
ハリーも新入りもたっぷり水遊びができました。
秘密の水遊び場の発見で、
新しい家に引越すのがますます楽しみになりました。

村の生活

ハリーの家族は、ずっと憧れていたバーゼル近郊の村で、
新しい住処を見つけることができました。
引越は来年ですが、街の喧騒を離れて、
村でのんびり暮らせるのを今から楽しみにしています。
この村には大きなデパートも、観光客が訪れるような大聖堂も、
ライン川沿いのおしゃれな遊歩道もありません。そのかわり、
キラキラ光る小川が流れ、コウノトリが優雅に空を飛び回り、
気の遠くなるほど大きな草原が国境の向うまで広がっています。
ここでならきっと、犬も人間もより健康に暮らせるはず。

アジリティの秋

今年の9月は、例年に比べてとても涼しいようです。
空は快晴なのに、気温は低いなんて、
アジリティには、もってこいの秋!
そこでハリーは、9月だけで2回も
アジリティ大会に参加してきました。
ハリーの左目は全く見えません。
でも、ハリーはまだまだアジリティが大好き。
スタートラインに着くまでは、いつも大興奮で、
走り始めたら主人の指示に全神経を集中してついていきます。
ドッグウォークとシーソーだけは、慎重に渡るから、
そこでスピードが落ちてしまうけれど、
コンタクトゾーンを絶対に外さないから、結果オーライ!

家探し再び

バーゼル近郊にある村の光景です。
この2か月間、ハリーとハリーの主人は、
この村の隅から隅まで散歩がてらまわってきました。
のどかで美しい景色を楽しむためではなく、
新しい家を探すためです。
バーゼル中心街からトラムですぐの所ですが、
この村には、贅沢なほど沢山の緑と新鮮な空気があります。
牛は一日中、草をモグモグ食べては、居眠りをし、
青く光るトカゲは、石の壁の上で日向ぼっこ。
そしてハリーは、自然の色んな匂いを嗅いでまわります。
こんな生活、きっと老犬になっても楽しいことでしょう。

松ぼっくりを追いかけろ!

フィンランドでは、ハリーは毎日泳いでいます。
ハリーは、決して「泳ぎの上手な犬」とは言えないけれど、
ハリーの主人が松ぼっくりを湖に投げ込むと、
自分から湖に飛び込んで、懸命に泳いでとってきます。
時々、ハリーは大急ぎで泳がなければなりません。
なぜなら、松ぼっくりを追いかけるのが好きなのは、
もうハリーだけではないから。
新入りは、ハリーほど早く水の中で動くことができません。
でも、ハリーよりもずっとよく目が見えます。
ハリーがあまりに不利なので、ハリーの主人はいつも、
一度に4−5個の松ぼっくりを投げてやります。
そうしたら、ハリーも1個位はとってこられるからね。

猛暑のフィンランド

今年のヨーロッパの夏は、異常なほどの猛暑。
そこでハリーと家族は、フィンランドに逃げていったのですが、
なんとフィンランドは、スイスよりもずーっと暑かったのです。
お昼間の気温は、毎日30度以上。
一番暑い日は、36度まで上がりました。
こんな日に、ボール遊びをしたら犬も数分でクタクタです。
ハリーは、暑くて喉が渇いてたまらなくなると、
自分から桟橋の下に潜り込み、たっぷり湖の水を飲んで、
体が冷えるまで日陰に寝そべります。
以前なら倒れるまで、ボールを追いかけ続けていたのに...。
自分の体力の限界が分かってきたのかな?

ウィーブポールの特訓

7月19日のASMV: Agility Schweizer Meisterschaft für Vereine
(クラブ対抗チームアジリティ全国大会)の予選のために、
ハリーはウィーブポールの特訓をしてきました。
ハリーは、左目が全く見えなくなってから、
ウィーブポールの入口を間違えることが多くなったからね。
今年のチームは、ハリーとジョイヤとライヤの3匹。
3匹ともいつもより上手に走ったけれど、
他のチームはもっと強くて、今回は予選通過にならず残念!
それでもハリーは、1年ぶりの大会であるにもかかわらず、
ジャンピングで入賞することができました。
トロフィーを貰って、大満足のハリーとハリーの主人でした。

セラピー活動

去年の1月、スイスでセラピードッグと認定されてから、
ハリーは近くの村にある老人ホームを毎週訪れています。
ハリーはテーブルの上に長い間じっと伏せて、
みんなに触ってもらうのが、決して得意なわけではありません。
でも、あとで貰えるご褒美のために一生懸命頑張ります。
まだ物をしっかりと握れるお年寄りにボールを渡すと、
ハリーにポーンっとボールを投げてくれます。
ボールを投げられるお年寄りも、そうでない人も、
ハリーがボールを嬉しそうに追いかけるのを楽しんでくれます。

犬の経済学

古い壁の横の芝生は、日に日に青くなっています。
天気が良い日の夕方は、必ずそこでボール遊びをします。
ハリーの主人がボールを投げると、
ハリーは獲物を追いかけるように大急ぎでとってきます。
そこに他の人もいると、その人たちにもボールを運びます。
しかも、全員平等に同じ頻度でボールを持っていきます。
犬って数えられるの?どうやって平均値が分かるの?
犬の経済観念は、ハリーの主人には大きな謎のままです。

誰の散歩?

新入りは、自ら綱を持ってハリーを散歩させたがります。
でも、新入りが綱の先を持ったとたん、
ハリーは自分が新入りの散歩をしている気分になります。
新入りがハリーの主人よりも遠く離れた所に行こうとすると、
ちょこんと座って拒否するか、反対方向に引っぱります。
散歩の主導権は、まだまだ決まりそうにありません。

ダニの季節

サースフェーからバーゼルに戻って来たら、春真っ盛り。
森では、生まれたばかりの小鳥が歌の練習に精を出し、
草原では、子鹿が跳ね回り、
草むらでは、ダニが「犬が通らないかなあ...」と待っています。
ハリーは、森に出かける度にダニを持って帰って来てしまいます。
でも、大丈夫。すぐにハリーの主人に見つかって、
みんなトイレに流されちゃうから。

子守り犬

いつもなら、ハリーは主人のスキーのお供には行くはずですが、
今回のサースフェー滞在では、
毎日、村のホテルでお留守番をしました。
でも、全然退屈ではなかったようです。
留守番中の子守りは自分の任務と感じているのか、
ハリーは、赤ちゃんの後を追いかけるのに忙しかったからね。
ストレスだったかな?それとも楽しんで子守りをしていたのかな?

高地トレーニング

ハリーと家族は、サースフェーに行ってきました。
もう4月の中旬でしたが、山には沢山の雪がありました。
でも、村の雪はほとんど解けてなくなっていたので、
滞在中は毎朝、ボール遊びができました。
空気がとても薄いので、10分も走り回ったら、
ハリーは、クタクタになっちゃったけどね。そして、
遊んだあとは、夕方のごはんまでぐっすり眠りました。

ボールの威力消滅

ベアラウフの季節がやってきました。
昨年と同じように、森で家族がベアラウフを採っている間、
ハリーは、離れた所でボールと遊んでいるように言われました。
でも今年のハリーは、ひとりでじっとしていることができません。
新入りの足下に、何度もボールを落としては、
「一緒に遊ぼう!」としつこく誘います。
仕方がないので、ハリーの主人ひとりで、
ベアラウフの葉っぱを摘みました。
そして、家に帰ったらベアラウフペストを沢山つくりました。

残念ながらハリーは食べられませんが、興味のある人は
ハリーの主人特製ベアラウフペストの作り方もご覧下さい。

最下位争い

ハリーは7歳になりました。今年は、新入りも一緒に、
「いいこ!いいこ!」と、ハリーの頭を撫でて、
お誕生日をお祝いしてくれました。

「でも、なんかへんだなあ...」
ハリーは、ちょっとだけへんな気持になりました。

「ずっと赤ちゃんだと思って守ってきてあげたのに、
この体勢では、まるで僕の方が...」

新入りが自由に歩き回れるようになって、
ハリーは自分の立場が変わりつつあることを感じています。
7歳のハリーと10か月の赤ちゃんの最下位争いは、
静かに始まりました。

2010年ファスナハト

今年のファスナハトは、2月22日からの3日間でした。
乳母車のバスケットの中から、
ハリーはパレードの様子を眺めました。
見えるのは、道行く人々の足ばかりだったけどね。
でも、そんなことは全然構わないの。
だって、自分の主人の足さえ見えていれば、
ハリーは満足なのだから。
初めてのファスナハトでは、
ハリーは大きな音楽の音が怖くて仕方がありませんでした。
とくに、太鼓の音は大きな振動を伴って聞こえてくるので、
おしっこを漏らしそうになるくらい、怯えていました。
4年目の今年は、もうすっかり慣れてしまったのか、
外の様子を興味深く観察していたのは、はじめだけで、
すぐにバスケットの中に丸まって眠ってしまいました。

バーゼルのファスナハト(カーニバル)についての詳しい説明は
2007年のハリーのスイス犬聞録ファスナハト編をご覧下さい。

危険信号

グルルル、グルルルル、グルルルルル....
赤ちゃんがヒーターで遊んでいるのが気になって、
ハリーは、うなりながら危険信号を発しています。
赤ちゃんがゴミ箱や電気のコードで遊び始めても、
ハリーは、うなって危険を知らせます。
ハリーがうちにきたばかりの頃、
ヒーターとゴミ箱と電気のコードにだけは、
絶対に触ってはいけないって教えられたからね。
(もし触ったら、コインの入った缶が落ちてきました)
でも、赤ちゃんが本棚から本を引っぱり出して遊んでいても、
ハリーは、そばに伏せているだけで知らんぷり。
ハリーは、本にぜんぜん興味がなかったから、
本に触ってはいけないって教えられなかったからかなあ。
それとも、本は危険じゃないって知っているからかなあ。
「知らせてくれたら便利なのに...」って、
ハリーの主人は、本を片付けながら思っているけどね。

遊びに誘う

ハリーが、赤ちゃんを遊びに誘っています。
まず、赤ちゃんの足下にウサギをポトっと落とします。
赤ちゃんが手を伸ばして、ウサギをとろうとすると、
サッとくわえて、後ろに飛び去り、
「追いかけておいで!」と誘います。
でも最近は、赤ちゃんの動きが素早くなってきたので、
ポトっと落とした瞬間に、ウサギをとられて、
なかなか返してもらえなくなることもあります。

バスケット

去年までは、電車やバスに乗って出かける時、
ハリーは大きなショルダーバッグに入っていましたが、
今は、乳母車のバスケットに入って出かけます。
ガタガタ揺れるのが、あまり好きじゃなかったけれど、
いつも使っているシェルパバッグのマットを入れてもらったら、
とても気持良くなって、上で赤ちゃんが大声で泣いていても、
気にしないで眠れるほどになりました。

2010年にっぽんのお正月

2010年のお正月は、日本で過ごしました。
お正月の間、ハリーはあまりすることがありません。
大抵は家の中で、遊びに夢中になっている新入りの
背後にじっと伏せて、子守りの真似をしていました。
そして朝と晩に、近所をぐるりと散歩してまわりました。
家の近くには、大きな神社があります。
普段はあまり人がいないので、ゆっくりと散歩を楽しめます。
でも、お正月の三が日は、初詣(はつもうで)のために、
大勢の人が波のように押し寄せてきました。
忙しく神社に向かう人々の中に、わざわざ立ち止まって、
ハリーに挨拶をしてくれる人が何人かいました。
そんな人たちに、ハリーはしっぽを振りながら応えました。
「愛と笑いとご褒美でいっぱいの年になりますように!」

ほかの年のおしゃべり:2011年、2010年 、2009年2008年2007年2006年2005年2004年2003年

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