2007年しっぽのおしゃべり

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2007年のおわり

お友達にクリスマスのごあいさつをしにいったり
獣医さんと検疫所に冬休みの旅行手続きにいったり
ハリーの年末恒例の仕事が一段落したところで
近所のクリスマスマーケットまで遊びに出かけました。
犬はお店の商品を眺めていても面白くはありません。
でもお店で満面の笑顔で品定めをしている人間を
眺めるのは楽しくてワクワクしてきます。そして
ハリーもしっぽをふってみんなに笑顔を返します。

ハリーのタオル

今年もあっという間に12月になってしました。
人間の家族は「忙しい!」と言って右往左往してるので
ハリーはみんなが落ち着くまで寝て待つことにしました。
ウィンターガーテンの日だまりでする上等のお昼寝です。
このストライプ柄のバスタオルさえ敷いてもらえば
ハリーはいつでもどこででも安心して眠れます。
犬用のベッドやバスケットはいりません。
とても便利なハリーのお気に入りのタオルです。

ウサギの湯たんぽ

今年の冬はあわてんぼうさんのようです。
11月だというのにスイスの山では雪が降っています。
夜、ハリーの暮らすウィンターガーテンは冷え込むので
ウサギのおもちゃの中から音の鳴るボールを取り出して
かわりに湯たんぽを入れてもらうことにしました。
このウサギはただのおもちゃではありません。
背中にファスナーのついたハンドバッグでもあります。
USDAAアジリティ大会の賞品でした。
湯たんぽは飛行機の中でもらった小さな水のボトルです。
ウサギによりかかればこのとおり。
気持ち良くってもう動けません。
このウサギは以前からハリーの大のお気に入りでしたが
湯たんぽに変身してからはもっと仲良しになりました。

チームスポーツ

アジリティは基本的には個人競技ですが、ASMV: Agility Schweizer Meisterschaft für Vereine(クラブ対抗チームアジリティ全国大会)では、クラブを代表するチームが協力して競技に臨むことになります。今年2月、クラブ会合でフライとジョイヤとハリーの3匹チームの結成が決まり、ほぼ毎週一緒に練習してきました。そして7月の最終予選を通過し、10月のファイナルでは3位に入賞することができました。
ASMVは1年を通してクラブのメンバーの絆を深める特別なイベントです。ハリーのクラブからは3チーム(写真)がファイナルに残りました。勝っても負けても「来年もまた挑戦したい!」とみんなが思える楽しい経験でした。
ASMVファイナルでもらったトロフィーとメダルの写真はこちら!
ASMVのほか、スイスのアジリティ大会の規定はこちら!

ご近所さん

スイスの家に引越してきてから1年が経ちました。
最初、ハリーはひとりぼっちでしたが
今ではこのあたりの犬みんなと顔見知りになりました。
夕方になると古い壁の芝生に犬たちが集まってきます。
天気が良ければ約束をしていなくても友達に会えます。
そしてボールを投げてくれる親切な人にも。
ハリーは赤いボールを追いかけるのが大好き。
他の犬が一緒に追いかけてくれるなら興奮度は倍増。
ハリーは大抵一番にボールに突進していきます。
でも、友達に自分のボールを渡してあげることもあります。
近所の犬たちは自分より小さな犬とも上手に遊んでくれます。
ここに住むことになって本当に良かったです。

犬の観光

家族みんなで秋のグリンデルワルドに行きました。
でも美しいアルプスの山の景色などおかまいなしで
ハリーは下を向いて地面の臭いを嗅ぐのに大忙し。
それでいいのよ。楽しいなら。
人間は目で観光するけれど、犬は鼻で観光するんだもの。
ハリーのスイス犬聞録 秋のグリンデルワルド編はこちら!

びっくり

お天気の良い朝、いつものようにライン川沿いを歩いていたら
突然、小さな堅いものが空から降ってきてハリーの頭を直撃。
ハリーは何が起こったのか分からなくてびっくり仰天。
とその時、川から強い風がふいたと思ったら、今度は
バラバラバラバラ!!!とヒョウが降るように落ちてきました。
落ちてきたのは大量の栗(くり)の実でした。夏の間、川沿いの
歩道に日陰を作ってくれていた大きな木は栗の木だったのです。
後日談:ハリーは栗が大好きです。でも、この栗は残念ながら食べられません。「これはマロングラッセを作る栗と同じよ」と親切で教えてくれる人がいたので、喜んで拾って帰ったのですが、念のために図鑑で調べたら「リスしか食べない」と書いてありました。しかし、せっかく拾ってきた栗をただ捨てるのは忍びないので、ちょっと実験をしてみることに。皮をむいてゆでてみたら甘栗のような香りが漂ってきました。そして一番大きかった実はフィンランドの家の庭に植えることになりました。芽は出てくるのでしょうか?お楽しみに。

甘い誘惑

秋の野菜や果物がマーケットに沢山出回り始めました。
今年の桃はとても甘いのですが、買ってきてから数日間、
日向に転がしておくとさらに甘みが増して美味しくなります。
今年初めて買った桃をバルコニーに並べておいたら
こわいスズメが早速やってきてついばんでしまったので
今ではウィンターガーテンに桃が転がっています。
ハリーは桃が大好きですが、勝手に触ったりしません。
でも、近くによって香りをかぐだけなら大丈夫。
そして食べごろになったら、
その周りをウロウロして人間に教えてあげます。

ドアマンのダックス

このダックスフンドはUSDAAアジリティ大会の賞品でした。
でも、ハリーはこのダックスと全然一緒に遊んであげなかったので
ハリーの主人はダックスにドアマンの仕事を与えることにしました。
ダックスはハリーの主人の部屋と壁の間にぴったり納まるので
しばらくの間は真面目にドアバッファーの任務を果たしていました。
ある日、ダックスがドアから消え去りました。
ハリーがさらっていったのです。自分の主人から急にアテンションを
もらうようになったダックスが気になってしょうがなかったようです。
前は無視ばかりしていたダックスと今では毎日仲良く遊んでいます。

晴れ犬

イタリアで夏の強い日差しを浴びた後、
ハリーはフィンランドへセイリングに出かけました。
今年のフィンランドはとても涼しいと聞いていたのに、ハリーが
到着すると地中海にでもいるかのようなヨット日和(びより)と
なっていました。どうやらイタリアの太陽はハリーのあとを追って
はるばる北のフィンランドまでくっついて来てしまったようです。

帰りの飛行機の中で、ハリーがフィンランドにいた週は、
中央ヨーロッパは大嵐に見舞われて、スイスではライン川が
溢れて大変だったことを教えてもらいました。
でも心配はいりません。ハリーはフィンランドからちゃんと
太陽を連れて帰って来ました。まるで申し合わせたかのように
ハリーの飛行機がスイスに着陸するなり雨がピタリとやみました。
ハリーのフィンランド犬聞録 夏休み編はこちら!

太陽の国

ハリーはイタリアに遊びに行ってきました。
イタリアはスイスのお隣にある国ですが
スイスよりずっと沢山の太陽の光が照っています。
真夏のよく晴れたお昼間にはハリーは道を歩くこともできません。
オーブンから出てきたばかりのお皿のように地面が熱いからです。
ハリーの主人はアジリティ大会で熱中症にもなってしまいました。
でもガルダ湖で水遊びをしたら少しだけ涼しい気分になりました。
ハリーのイタリア犬聞録 湖水地方編はこちら!

こわいスズメ

ハリーがバルコニーをじっと見つめている時、
そこには必ずこわいスズメが遊びに来ています。
このスズメ、逃げる時に空に飛び立ってはいきません。
そのかわり、バルコニーのはしまでピョンピョン歩いていって
そこからバンジージャンプでもするかのように
真下に飛び降りるふりをします。
まるで「これは楽しいよ。さあ、ハリー君も一緒に!」
と誘っているようです。
スズメが去ったあとには、必ず小さな証拠が残されています。
それは隣の庭の桜の木から盗んできたサクランボの種です。
甘くなかったサクランボは半分食べ残していくこともあります。
そう、こわいスズメはドロボウでもあるのです。
このスズメ、逃げ足が速いのでカメラに収めるのは不可能です。
きっとこの道のプロなのでしょう。

ベイカリー

ハリーの土曜日の朝はとても早く始まります。
週末のパンとお菓子を買いに近所のベイカリーに行くからです。
朝6時半にはお客さんたちが焼きたてのパンを買いにやってきます。
そのお店はとても小さいので犬は中に入れません。
ハリーの主人がショーウィンドウの外から手をふると、
店からおばさんが出てきて注文をきいてくれることがあります。
でも大抵はお客さんが列をなして順番を待っているので、ハリーの
主人が買い物をしている間、ハリーは店先で待つことになります。
ここでだけは、ハリーが盗まれる心配はありません。
列に並んでいる他のお客さんがハリーのことを見ていてくれるから。
みんなハリーが誰の犬だか知っています。
そしてお利口にしていたハリーには美味しいご褒美が待っています。

ねこの友達

ハリーにはビクターという名前のねこの友達がいます。
ビクターはハリーの主人の友達が飼っているねこです。
ハリーとビクターの好きな遊びは「ボールとり」。
ルールは簡単。まず、ハリーの主人がボールを投げます。
するとハリーとビクターは同時にボールの方向に走ります。
ハリーは途中で止まってまずビクターにボールをとらせます。
ビクターは前足でボールを転がして遊び始めます。
ハリーもそれを一緒に見つめます。でも1分もすると
ビクターは飽きてハリーにボールを渡します。ハリーは
自分の主人のもとにボールを持ち帰ります。そしてハリー
の主人がまたボールを投げ、あとは同じことの繰り返し。
ハリーはこのゲームをずっと続けていたいけれどビクターは
いつも突然遊ぶのをやめて、どこかに消えてしまいます。
ゲームを始めるのも終わらせるのもビクター次第なのです。

川岸警備隊2

川岸警備隊の任務は続いています。
子ガモの数は3羽に減ってしまいました。
でも、生き残ったカモはもう親ガモとほぼ同じ大きさですから
これからはネズミに食べられるようなことはないでしょう。
今日のパトロールでハリーはまた新しい発見をしました。
ハリーが見つけたのは、白鳥の家族です。
おとうさん白鳥、おかあさん白鳥、そして生まれたばかりで
まだ灰色の赤ちゃん白鳥が寄り添いながら泳いでました。
ハリーは静かに草の陰から白鳥たちを眺めていましたが
おとうさん白鳥がハリーの存在に気づくと警戒態勢に!
とその時、目にもとまらぬ早さで赤ちゃん白鳥が
おとうさん白鳥の背中に飛び乗りました。
そして3羽そろって川岸から泳ぎ去っていってしまいました。
白鳥の一家を怖がらせてしまったなら申し訳ないことでした。
今年の川岸警備隊はそろそろ終わりにすることにしましょう。

川岸警備隊1

ハリーがじっとライン川の流れを見つめています。
なにかとても面白いものを見つけたようです。
ハリーが見ていたのは、生まれたばかりの小さなカモでした。
最初にカモの赤ちゃんを見つけた時は6羽いました。
ある日、大きなネズミがそのうちの1羽をつかまえて
食べてしまったと、隣に住むおばあさんが教えてくれました。
そこで、ハリーは川岸警備の任務を買って出ることにしました。
隊員はハリーとハリーの主人と隣のおばあさんです。
毎朝、散歩の途中に川岸まで下りていって、残りの5羽が
元気に暮らしているか観察しています。
この任務、カモが成長するまで続きます。

アルバイツターグ

ハリーのアジリティクラブでは毎年春にアルバイツターグ
(Arbeitstag) があります。アルバイツターグとはドイツ語で
「お仕事の日」のことです。この日は朝8時半からグラウンドに
クラブのメンバーが集まって、アジリティの器具や倉庫の掃除、
フェンスの修理、冬の間に落ちた枯れ葉や枝の除去をします。
ハリーの主人はジャンプとウィーブポールをきれいにする係に
なりました。土台にこびりついた土を落としてブラシで洗い、
ポールのカラーテープも全て張り替えました。
トンネルやシーソー、ドッグウォークなどの大型器具は
高圧ジェット噴射の洗浄機を使ってきれいにします。
どろんこのトンネルがあっと言う間に新品のようにきれいに
なるのを見るのはとても面白かったです。
朝の4時間しっかり働いた後は、ぬれた器具と犬を天日で
干しながら、人間はバーベキューを楽しみました。
これで今年も気持ちよくアジリティの練習ができます。

古い壁

ハリーの家のすぐそばに、古い壁があります。
12世紀、バーゼルの街を守るために造られた要塞です。
毎日、大勢の観光客が内側(街側)から壁を見にやってきます。
でも、壁の外側を訪れる人は、ほとんどいません。
その昔、壁の外側はお堀になっていました。
今でも冬の間は泥沼のようになります。
でも、春になると乾いてきれいな芝生が出てきます。
この芝生の上でボール遊びをするのがハリーの夕方の楽しみです。

2回目の狂犬病抗体価測定

前回、ハリーが狂犬病抗体価測定をしてから1年半が過ぎました。
英国やスウェーデンなどヨーロッパの狂犬病洗浄国では、毎年
予防接種を受けているなら抗体価測定は1回だけで充分です。
でも、日本へ行くには2年毎に測定しなおさなければなりません。
狂犬病のある国から行く場合は測定後180日間の待機期間もある
ので、いつでも日本に行けるように準備するためには、1年半おき
に測定することになります。今回、ハリーの血清はベルン大学の
狂犬病研究所に送られました。結果は2週間で届きました。
前回の予防接種から半年以上が経っていたけれど、ちゃんと基準の
抗体価を満たしていました。この結果はハリーのペットパスポート
にもしっかりと記載されました。
2005年のニューヨークでの狂犬病抗体価測定のはなしはこちら!
日本出入国時の動物検疫制度の詳細とハリーの準備の記録はこちら!

バックアウト

アジリティでは「アウト」の命令でハリーは主人の前を走ります。
そして、「ゲットアウト」の命令で主人から横に離れていきます。
今回、サースフェーで新しく練習し始めたのは「バックアウト」。
この命令でハリーは主人の後ろにまわらなくてはなりません。
いつも近くにいるように訓練された犬には難しい命令ですが
スキーに近づきすぎるとエッジで足が切れてしまうことが
あるので雪山ではとても大切な練習です。
「バックアウト」がうまくできるようになったら、ハリーは
みんなとクロスカントリースキーに行けるようになります。
詳しくは、スイス犬聞録サースフェー編をご覧下さい。

花のお祝い

ハリーは4歳になりました。
ニューヨークでは真っ白い雪がハリーの誕生日を
祝ってくれていましたが、今年は雪のかわりに
色とりどりの花がお祝いに駆けつけてくれました。
黄色い水仙や紫色のクロッカスが庭にも公園にも
通りの埋め込みにも沢山咲いています。
「お花さん、誕生日に咲いてくれてありがとう!」

冬の終わり

バーゼルのファスナハトを見に行きました。
ファスナハトは冬の終わりを祝うカーニバル(謝肉祭)です。
街では朝の4時から笛や太鼓の音が鳴り響き始めました。
色とりどりのフロートの上からは、鼻の穴が上に突き上がって、
ボサボサ頭で、歯が飛び出ている不思議な風貌のヴァッギスが
果物やゆで卵、お菓子やお花を観客に投げてくれます。
ハリーがおそるおそるヴァッギスに近づいていくとゆで卵の
かわりに小さな黄色いひよこのおもちゃをくれました。
顔はちょっぴり怖いけどヴァッギスは心がとても優しいのです。
詳しくは、スイス犬聞録ファスナハト編をご覧下さい。

スノーウオーカー

ハリーは真冬もお外での訓練を欠かしません。
でも、ハリーにはフサフサの2重構造の毛がないので
冷たい雪の上に伏せて待ったりする練習はあまり楽しくありません。
そこで、雪の日は2本足で歩く練習をすることにしました。
歩道の雪は表面が凍って滑りやすいので一歩一歩慎重に歩きます。
「後ろ足は冷たいけれど、前足は濡れないから暖かいよ!」

雪崩

朝、窓から差し込む光はいつもよりずっと明るく感じました、
ハリーは外に出るまでそれが雪のせいだと気づきませんでした。
それもそのはず。
前日まで、摂氏15度近くの暖かい日が続いていたのですから。
ハリーは庭に飛び出すと狂ったように雪の中を駆け回りました。
そして、楽しそうに葉っぱを引っ張って遊び始めました。
でもハリー、気をつけて!その笹の葉っぱにさわると...

「あー、びっくりした!」

だんろ

ハリーは火が熱くて触るとやけどをすることを知りません。
火が怖いことを習う機会がこれまで一度も無かったのです。
それにおしっこをする場所や噛んで良いものと悪いものなど
他にも習わなくてはならないことがこれまで沢山ありすぎました。
でもスイスの家やホテルにはよくだんろが備えつけられているので
これからしっかりと火が危ないことを覚えることにします。
幸い、ハリーは火を怖がらないかわりに寒さも嫌がらないので
今のところ自分から勝手にだんろに近づいていくことはありません。
それにしても動物はみんな本能的に火を怖がるなんて大間違い!
学習しなくてはならない動物もいるのです。

リサイクル

お正月休みが終わると台所はワインボトルであふれていました。
そこでハリーとハリーの主人は家中のボトルを近所にある
ガラスビン収集所まで運ぶことにしました。
まだ朝早いというのに他にも何人かの人たちがいました。
面白いのはリサイクルにやってくる人は大抵「お年寄」か
「犬を連れている人」かのどちらかです。
お年寄も犬の飼い主もよく散歩をするからなのでしょう。
「散歩のついでにちょっとリサイクル」というわけです。
犬がいるだけで人間は知らず知らずのうちに環境を守る
お手伝いをすすんでするようになるようです。

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