2006年しっぽのおしゃべり

ほかの年のおしゃべり:2010年2009年2008年2007年 、2006年、2005年2004年2003年

2006年のおわり

スイスのサンタ(ベルン出身)がハリーに聞きました。
「ホウ!ホウ!ホウ!今年の君はお利口だったかね?」
ハリーは「はい!」とすぐに答えました。サンタはさらに続けます。
「君はアジリティ大会でもちゃんとコンタクトを踏んだかね?」
この質問を聞かれてちょっと困ったなあという顔をしたハリーですが
今年の大会を振り返ってみるとコンタクトを外したことは一度もない
ことに気づきました。そこでもう一度元気よく「はい!」と答えると
サンタはにっこり笑ってハリーにたくさんのトリートをくれました。
ハリーの訓練は来年もまだまだ続きます。

ボールを探せ

12月、スイスの森はどこも落ち葉で埋め尽くされています。
最初は赤や黄色のカーペットのように美しかった落ち葉も
だんだんと色が黒く変わって腐りはじめてきました。
この時期、森の中でボールの行方が分からなくなってしまうと
探し出すのにいつもより時間がかかります。
腐りかけの落ち葉は水分を吸ってとても重たいため、
その下に隠れているボールを探すのはハリーには力仕事なのです。
でも冬季限定のボール探しゲームをハリーは今日も楽しんでいます。
ハリーの赤いボールが落ち葉の中に隠れているのが見えますか?

夕焼け

夕方、ハリーは真剣なまなざしで窓の外を見つめていました。
そこには青から紫、オレンジへと変化していく西の空がありました。
「犬も夕焼けを美しいと思うのかしら?」
「犬は微妙な色の変化を認識できるのかしら?」
とハリーの主人が考えごとに深く沈んでいく間も
ハリーはずっと窓の外を眺めつづけていました。
と、その時。黒い陰がサッと目の前を横切りました。
あれは隣の黒いデブ猫!このあたりのヌシです。
ハリーは猫の動向を窓から探っていただけでした。

犬の道案内

アジリティクラブへ歩いて行くには森を通り抜けなくてはなりません。
森の入口から細くて長い一本道をひたすら東へ進み、
10分程歩いたらクラブへ続くさらに細い脇道へと曲がります。
ここを曲がりそこねると深い深い森の中へ入っていってしまいます。
秋の終わり、森の色が変わって葉っぱが雪のように舞落ちていました。
いつもと違う景色にハリーの主人は自分が正しい道を歩いているのか
ちょっとだけ不安になりました。でもハリーは大丈夫。
どんなに森が変化してもハリーは自分の行く道を知っています。
やっぱり犬は目ではなくて鼻で道を覚えるのかしら?

ぎんなん拾い

ニューヨークの家の前の通りは、イチョウ並木になっていました。
毎年、秋の終わりにはぎんなんが鈴なりに実っていました。
スイスでもハリーは、イチョウの木を見つけました。
近所の公園で茂みの中に飛んでいったボールを探していた時に
1本の大きなイチョウの木を偶然に発見したのです。
ぎんなんを包んでいる果肉は犬も避ける独特の臭いがするので
きっと人があまり足を踏み入れない所に植えられたのでしょう。
このイチョウの木も11月になると沢山の実を落としました。
朝の散歩がてら、ビニール袋いっぱいにぎんなんを拾い集めて
家に帰って鉄鍋で炒ったら家中に秋の香りがしました。

バックヤードアジリティ2

ハリーのバックヤードアジリティの目玉はこのミニチュアのAフレーム。
日本のアジリティ大会で親切にしてくれたアンクル・アムの手作りです。
フレームの表面は砂をかけてから塗装してあるので本物と同じ肌触り。
これぞまさにアジリティ職人の技!
ミニチュアのAフレームでも後ろ足2本を台に残すお決まりのポーズで
ハリーは鼻先を地面に押し付けて停まります。
もう練習のために人気のない階段を探してさまよう必要もありません。
ハリーのコンタクトはますます上達しています。

バックヤードアジリティ1

ニューヨークではいつも近所の公園でアジリティの練習をしていました。
早朝、ハリーとハリーの主人はまだ外が暗いうちに起き出して
重たいウィーブポールとジャンプをかついで公園に通っていました。
夏は楽しかったけれど、冬は川からの風が強くてちょっと苦労しました。
スイスの新しい家には小さいけれど庭があります。
12本のウィーブポールを並べるのがやっとの広さだけれども
ハリーは大会のときのように真剣に走り抜けていきます。
庭があるおかげで天気の良い日は練習を欠かさないようになりました。

ツルツルの階段

ハリーが階段を怖がるなんて誰も想像さえしていませんでした。
ある事件が新しい家の地下室に続く階段で起きるまでは。
この日もハリーは主人の後を追って嬉しそうに階段を下りていましたが
ちょっと油断したすきにツルンと滑って転がり落ちてしまったのです。
よっぽど痛かったのでしょう。以来この階段が怖くなってしまいました。
そこでハリーはこの階段を下りる練習を毎日することになりました。
最初は一番下の1段を下りられたらクリッカーの音とともにご褒美。
慣れてきたら2段、3段と下りる段数を増やしていって、
最後は一番上から下まで下りられたらご褒美をもらえるようにしました。
2週間後、ハリーはまたこの階段を下りられるようになりました。
(参照:クリッカートレーニング

寝ごと

うちに来たばかりの頃のハリーは深く眠ることはありませんでした。
真夜中にハウスで眠っていても家族がトイレに起きる足音がすれば
飛び起きてバスルームまで様子を見に行くほどでした。
3年が経って、ハリーはもう少し落ち着いた犬に成長しました。
今は昼でも夜でもハウスでぐっすり眠るようになりました。
そして寝ごとを言うこともしばしばあります。
大抵しっぽを小刻みに動かしながらキュンキュン高い声を出して
まるで何かを食べているかのように口を動かしています。
きっと楽しい夢を見ているにちがいありません。

ウィンターガーテン

ニューヨークの家ではハリーのハウスは居間にありました。
スイスの家でもハリーは居間で生活をするはずでしたが
いつも自分からウィンターガーテンに行って寝そべって
いたので結局そこにハリーのハウスを置くことにしました。
ウィンターガーテンはガラス張りのバルコニーのことです。
朝晩は少し冷え込むけれどハリーは全然気にしません。
朝は窓の外に小鳥たちがハリーの様子を見にきます。
お昼間は日向でポカポカ暖かく眠れます。
夜は月の光のおかげで真っ暗になることはありません。
嵐の日も濡れずに雨の音を静かに聞くことができます。
まるで毎日がキャンプのようです。

再びトイレの訓練

ハリーの家族はバーゼルに家を見つけて移り住みました。
近所には歴史的建造物、博物館、美術館、教会が沢山あります。
ハリーは間違っても500年以上前に作られた石積みの壁に
おしっこをしてはいけません。
ニューヨークでは家のすぐ目の前がリバーサイドパークだったので
玄関を出ればハリーはどこでも好きな所で排泄できましたが
スイスの家の周りでは排泄する場所を決めなくてはなりません。
そこで3年ぶりにハリーのトイレの訓練を再開!
これがハリーの新しいトイレ。
ここで排泄をするとクリッカーの音とともにご褒美がもらえます。
クリッカーのおかげで新しいトイレの場所を
ハリーはすぐに覚えることができました。
でも新しく習ったことは忘れるのも早いので
これから1か月間はここでトイレを済ませるたびに
ご褒美がもらえることになりました。
(参照:クリッカートレーニング
大雨の日は庭の隅で簡単にトイレを済ませます。
これも新しいルールです。
ハリーの主人が庭へのドアを開けてやると
ハリーも無駄に雨に濡れるのは嫌なのか
庭の隅の決められた場所まで独りで走っていき
急いで排泄するとまっすぐ家の中に戻ってきます。

インクレディブル・ドッグ

ハリーが嬉しそうに骨をかじりながら遊んでいたら
骨は大きなソファの下につるんと滑り込んで行ってしまいました。
大事な骨が目の前から急に消えてハリーは大慌て。
ハリーの主人は大急ぎで台所まで長いほうきをとりにいきましたが
それを待ってはいられないハリーは高さわずか10センチ足らずの
ソファーの下に潜り込んでいき、上手に骨をくわえて、
横向きの体勢のまま這い出してきました。それはまるで、
映画「Mr.インクレディブル」の体が自由に伸縮するスーのようでした。
もしかしてハリーの前の飼い主はMr.インクレディブル?

自然のサイクル

スイスに秋がやってきました。
森を散歩するとハリーの顔の毛に沢山の種がくっついてきます。
いりごまみたいな金色の小さな種。
柔らかい毛に覆われた緑色の丸い種。
種は形も色も大きさも様々です。
スイスの自然の植物はたいてい小さな花を咲かせます。
嫌われものの雑草でさえ黄色や紫色のきれいな花を咲かせます。
そして翌年も花を咲かせるために秋に大量の種を作るのです。
鳥などの野生の小動物はその種を遠くまで運ぶ役目を担っています。
計らずしてハリーもせっせと種を運ぶお手伝い。
ハリーは野生動物ではありませんが自然のサイクルの一部なのです。

うんち

ハリーの主人はハリーがうんちをすると必ずビニール袋で拾います。
そして柔らかすぎないか、食べてはいけない物を飲み込んでないか、
うんちをよーく検査してからうんち用のゴミ箱に捨てます。
これはハリーが家に来て以来、毎朝欠かさず行われる儀式です。
ハリーが良いうんちをするとその日一日を安心して始められます。
うんちはハリーの健康の大切なバロメーターなのです。

やだ!

ハリーは主人の言うことをよく聞くお利口な犬です。
でもアジリティとなると話しは別です。
ハリーはアジリティ施設を犬の楽園とでも思っているのでしょう。
一度足を踏み入れたら最後。
このように足を踏ん張って絶対に帰りたがりません。
そこでハリーの主人はこう言います。
「ここは楽しいけれど、ごはんは出ないよ。」
すると一転、ハリーは納得したような顔をして家路につきます。
大好きなアジリティも食べ物にはかなわないようです。

ハリーを水泳好きにする方法

水に放り込めば犬は本能的に犬かきで泳ぎます。多分。
でも全ての犬がはじめから水に入るのが好きなわけではありません。
ハリーは以下の方法で泳ぐのが大好きになりました。
1)川岸から2メートル位の所までハリーを抱きかかえて行く。
2)ゆっくりとハリーを水につけて手を離す。
3)ハリーは一目散で岸まで泳ぐ。
4)ハリーが岸に着いた瞬間、クリッカーを鳴らしてご褒美。
5)この時点ではいつものビスケットを小さくした物しか与えない。
6)徐々に川岸からの距離を伸ばしながら3回程繰り返す。
7)ハリーを岸に待たせて、川岸から2メートル位の所へ行く。
8)大きなローストビーフの塊をちらつかせながらハリーを呼ぶ。
9)ハリーが自分から水に飛び込んだ瞬間にクリックし大きな声で褒め続ける。
10)ハリーが手の届く所まで来たら大喜びをしながら抱きかかえてやり
小さくちぎったローストビーフを30秒にわたって与え続ける。
11)徐々に泳ぐ距離を伸ばしながら繰り返す。
所要時間1時間。水を見ればドボンと飛び込むハリーの出来上がり!
クリッカーが初めての人はクリッカートレーニングのページへ。

夏のライン川

バーゼルの夏はニューヨークと同じくらい暑くなります。
でも、日が傾くと涼しい風がふいて過ごしやすくなるので
夕方のライン川に泳ぎに行くのがハリーの夏の日課となりました。
周りで遊んでいる子供たちに誘われてハリーも川にジャンプ!
ハリーは川の真ん中に向かって4メートルくらい泳いだところで
くるりと方向転換をして岸に戻ってきます。
泳いでいる間、ハリーのしっぽは忙しく動いています。
頭としっぽは水の中に沈むことは決してありません。
ハリーはライン川のおかげで泳ぎがとても上手になりました。

引越しました

スイスで2番目に天気が良いと言われるバーゼルに引越してきました。
(1番天気が良いのはイタリアとの国境沿いにあるテチーノ。)
スイスがハリーの永住の地となります。
早速、ハリーはスイスのペットパスポートをもらいました。
これでハリーは正式にスイスドッグとなりました。
引越の詳細はハリーのスイス犬聞録(移住編)をご覧ください。

お別れ会

ハリーは家族とスイスに引越すことになりました。
ニューヨークの友達と離ればなれになるのは悲しいけれど
ハリーは新しい冒険へと旅立ちます。
ゆきのママがハリーと家族のためにお別れ会を開いてくれました。
犬たちがレスリングをして転げ回っている間、人間はゆきのママが
腕をふるって作ってくれた美味しい日本料理を楽しみました。
ゆきの家から見えるマンハッタンの景色。
ゆきとハリーはよく2匹ちょこんと並んで窓の外を眺めていました。
この3年間、ハリーはほぼ毎週この家に遊びにきました。
ハリーにはゆきほど長く一緒に時間を過ごした犬は他にいません。
大事な大事な友達です。
ハリーはこれからも時々ニューヨークへゆきに会いにいきます。
ゆきも早くスイスに遊びに来てね!

正確なら...

オランダで開催されたIFCSアジリティ世界大会に出場しました。
世界大会レベルの犬の中ではハリーは特別足が速いわけではありません。
でも、どろんこハリーにも書いたように、ハリーはハンドラーの命令に
機敏に反応して、とても難しいコースも正確に走れる犬です。
今回ハリーはアジリティ、ジャンパー、ギャンブラー、スヌーカーの
4種目全てで確実にミスのない走りを見せ個人総合で2位に入賞。
ハリーの主人も一緒に行った家族もこの結果には驚くばかり!
IFCS世界大会は雑種犬も出場できることで知られていますが、実際に
雑種犬が表彰台に上ったのはハリーがIFCS史上初の快挙だそうです。
応援ありがとうございました。IFCS世界大会の報告はこちら。

どろんこハリー

Harry the Dirty Dog(邦題:どろんこハリー)は
ハリーの主人の一番お気に入りの絵本。
ハリーの名前はこの絵本の主人公からつけられました。
この絵本のハリーはお風呂がいやで家出をして外でどろんこになって
家族さえ見分けがつかなくなるほど汚くなるという話しですが
うちのハリーはお風呂が好きなので汚いままでいることはありません。
それに最近はアジリティ大会で大抵クリーン(減点無し)で走れるので
「ハリーはダーティドッグではなくクリーン(ラン)ドッグだね」と
よく他の選手たちが笑いながら褒めてくれます。

3歳のお誕生日

犬は3歳で成犬になると言われています。
ハリーは今年、日本を訪れている間に3歳になりました。
直前、富士山の近くで足に大けがをして病院で手術しました。
1本の指先がなくなってもう爪も生えてきませんが
傷口が治ったら歩いたり走ったりするのには問題ないようです。
お誕生日当日、気分をかえるため伊勢志摩まで旅行に出発しました。
伊勢湾フェリーの前でポーズをとるハリー。
怪我をした左前足を痛そうに持上げていますが
ハリーはもうおとななので笑顔で我慢できます。
旅の詳細は ハリーの日本犬聞録をご覧ください。

階段でコンタクト

ハリーはアジリティ大会でコンタクトを踏み外すことがたまにあります。
ハリーはマンハッタンの小さなアパートに住んでいるので
家でコンタクトの機材を置いて練習をすることはできません。
アジリティの施設にも週に1回、忙しい時は月に1回しか行けません。
そこでハリーの主人が始めたのが階段練習法。
ヨーグルトの容器のふた(ターゲット)を階段の一番下に置いて
「ターゲット」のコマンドで鼻の先をそれにつけるよう練習しました。
ハリーがヨーグルトのふたに上手に鼻をつけて停まったときに
前足2本は地面に後ろ足2本は階段の上に置く格好になれば成功です。
毎日、ハリーはヨーグルトのふたに鼻をつけてはご褒美をもらいました。
毎週、より確実に色々な形の階段の下でも停まれるようになったので
ターゲットの大きさを少しずつ小さくしていきました。
そして最後はターゲットが無くても停まれるようになりました。
同じことを本物の機材を使ってしたところハリーはすぐに要領を得て、
ドッグウォークやAフレームでも同じように停まるようになりました。
階段でコンタクトを練習する方法の詳細は
アジリティのすすめをご覧ください。

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