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バーゼルからサースフェーへはCisalpinoというミラノ行きの特急電車で
ヴィスプまで行き、そこからポストバスに乗り換えていきます。
小さな犬(体高35センチ以下)はかばんに入っていれば無料。
大きな犬は子供料金(大人の半額)で乗ることができます。
朝6時半にバーゼルを出て3時間後の9時半にサースに到着しました。
環境を大切にするサースフェーの村内は車の乗り入れが禁止されています。
車で行く場合はサースフェーの手前にある大きな駐車場までは行けますが
そこからは電気タクシーかホテルのカートで村に向かうことになります。
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サースフェーでは氷河と4000メートル級の山々を見渡しながらスキーを
楽しめます。上級者コースが充実しており少々高い崖から飛び降りても
アメリカのように高額な罰金を課せられることもありません。
サースフェーはいわゆる「強者スキーヤー」が集まる場所ですから
板をコントロールできないまま猛スピードで突っ込んでくる危ないボーダー
やスキーヤーを見かけません。子連れや犬連れの客にとっては安心です。
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シャレーに着いたら、まずはハリーのトイレと運動に出ました。
サースフェーではシャレーに2食付きで泊まるのが一般的です。
1階に美味しいレストランがあるシャレーを選ぶと、
毎日の食事を選ぶ手間がはぶけます。
ハリーが家族とホテルに泊まる時はいつもエレベーターや階段から
一番遠い静かな角部屋をお願いしています。ハリーがひとりで留守
番するのに安心だからです。(参照:ホテルに犬を留守番させる)
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お腹を空っぽにしてボール遊びで満足したらスキーの準備開始!
ハリーの持ち物は写真左から、うんち袋(雪山でもうんちを拾います)、
綱(首輪が一緒になったもの)、ドライフード1日分(遭難したとき
のため)、使い捨てカイロ(リュックのポケットにいれておきます)、
タオル(途中で遊んだら濡れた足をふくため)。
カイロは気温が0度以下なら1つ、氷点下10度以下なら2つ。
気温が氷点下20度以下ならハリーはホテルでお留守番です。
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到着した日は、気温氷点下19度、体感温度氷点下33度と
とんでもなく寒い日だったので、ホテルの人がサースフェー
よりも下にあるスキー場で滑ると良いと教えてくれました。
そこで、サースフェーの南、アルマゲルホルン(標高3327
メートル)を見渡せるサースアルマゲルに向かいました。
観光客がサースアルマゲルの存在を知らないからなのか
平日だったからなのか、天気が良いのに他に客は誰もいなくて
貸し切り状態でスキーを楽しむことができました。
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ハリーはリュックサックに入ってスキーのお供をします。
リュックサックはアウトワードハウンド社の小型犬用のもので
トップとサイドの上半分がメッシュになっています。
底は硬めのクッションが入っているので安定しています。
最初はメッシュの間から外の景色を眺めていたハリーでしたが
しばらくして慣れてくると底に丸くなって寝てしまいました。
アウトワードハウンド社リュックサックの製品情報はこちら。
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家を出る2日前の予報ではサースフェーでは毎日暖かい日が続く
と言っていたのに、直前で真冬の寒さに戻ると告げられ大慌て。
そこで出発前夜、ハリーの主人の古くなったフリースジャケットの
袖を切って、緊急にハリーの防寒着を用意。
とても簡単に作ることができたので、実物大の型紙と作り方を
簡単!手作りの犬用フリースジャケットに載せました。
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サースアルマゲルの話に戻りましょう。
スキー場が貸し切り状態であるのをこれ幸いと、ハリーは
リュックから出て主人のスキーの後ろを走る練習をしました。
バーモントで雪山救助犬に最初に教えるのが「ハンドラーのスキーの
後ろを走ること」だったのを思い出して、同じように訓練しました。
「バックアウト」の命令で的確に後ろにまわれるようになったら、
ハリーはクロスカントリースキーに出かけられるようになります。
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スキー場には他に誰もいなくて寂しいと思っていたら、
大きなロトワイラーが2匹、ご主人様のお供で
登山コースを歩いて山の上までやってきました。
スイスでは雪山に犬を連れて来る人は珍しくありません。
大きなホテルも小さなシャレーも大抵犬を受け入れてくれます。
ただし、車ではサースフェーの入口までしか行けないので、大きな
犬の場合は大量のえさを持ち込むのに苦労することがあります。
もちろん、フードの銘柄にこだわらないのであれば
村のスーパーでドッグフードを調達することができます。
ハリーは毎日のごはんを冷凍パックにして持っていきますが
いつもスキーと同じくらい重たくなってしまいます。
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朝起きて、部屋の窓から明るい青い空が見えたら
大急ぎで朝ご飯を食べ、ハリーのトイレと運動を済ませます。
山の天気は変わりやすいので、晴天を無駄にはできません。
準備ができたらロープウェイ乗り場へ向かいます。
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ロープウェイを2回乗り継ぎ、最後はケーブルカーでアラリンホルン
(標高4027メートル)の中腹のミッテルアラリンまで上がります。
ケーブルカーが頂上に近づく頃にはだいぶ空気も薄くなってきます。
ケーブルカーにはスキー客に混じって、冬山登山を楽しむ人や
ツアー観光客も乗ってきます。
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ケーブルカーの終点にあるアラリン展望台からの眺め。
一面まぶしい銀世界。
この場所はすでに標高3500メートルです。
だいぶ空に近づいてきました。
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ミッテルアラリンから氷河を少し滑り降りて小さなリフトで
氷河のさらに上の方までやってきました。
これより上に行きたい人は自分の足で歩くしかありません。
おバカと煙よろしく、ハリーの主人もせっせと登り始めましたが
空気は薄いし背中のハリーは重いしで息が切れてしまいます。
結局、途中で諦めて降りてきてしまいました。
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美しいのは空の方向ばかりではありません。
ミッテルアラリンから見下ろす下界の風景も忘れてはいけません。
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ロープウェイとケーブルカーを乗り継いで1時間近くかけて
登ってきた山も、上の写真のような風景を見ながら滑っていると
あっという間に麓に着いてしまいます。
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とても寒かったので、途中のレストランで時々暖をとりました。
この時はハリーもリュックから出て、しばし足を伸ばしました。
でも、ひとりでいると他の人のスキーブーツに蹴られて痛い
思いをすることになるので、人間が食べている間は足下の
リュックにちょこんと座って待っていました。
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人間も犬も体が温まったら、またひたすら滑り降ります。
だいぶ下界が近くに見えるようになってきました。
下の方にはジャンプやハーフパイプの設置されたスノーパークが
あります。ハーフパイプの高さは3メートル弱と低いのですが
壁がよく滑るのでスキーでも簡単に180度は空中回転できます。
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村の近くまで下りてきたら、空気も充分暖かくなるので
人気のない所で、ハリーのトイレと運動を済ませます。
そしてハリーが満足したら、またロープウェイとケーブルカー
を乗り継いで山の上を目指します。
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サースフェーの村は素朴な風景が広がり、サンモリッツや
ツェルマットのような商業的な空気はあまり感じられません。
小さな村なので、滑り疲れたら途中で部屋に戻って休み、
元気になったらすぐにスキーを再開することもできます。
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スキーをしない人も、村や簡単な登山コースを歩いてみると
楽しい発見が沢山あるはずです。
写真はサースフェー独特のネズミ返しがついた高床式倉庫。
弥生時代に稲を保存した日本の高床式倉庫によく似ています。
またサースフェーのあるヴァリス地方には「なまはげ」そっく
りの鬼がいて、冬の寒さを人々のために追い払ってくれます。
サースフェーは何度訪れても感動できる所です。
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