イタリア犬聞録 湖水地方編
コモとガルダへの旅
2007年7月26日ー8月1日

早朝、元気にスイスの家を出発。しかし、国境にさしかかった時、
検問所が閉鎖されてしまいました。お巡りさんが「すぐ向こうの
トンネルで事故があって火災が発生したんだよ。巻き込まれなくて
よかったね。」と教えてくれました。2時間半ほど待たされた後、
無事に国境を通過しましたが、イタリアに入るなり周りの車の運転
マナーが急に悪くなるのに気づきました。制限時速80キロの道を
120キロで走っていると思えば、急に速度を下げたり何の前触れ
もなく車線変更してきたり。これでは事故が起こるのも当然です。
コモへは予定より少々遅い到着でしたが、この日はとても暑かった
ので日中はあまり外を歩き回る事はできなかったかもしれません。
ハリーは芝生の上は歩けましたが、アスファルトの上は熱すぎて
立っていることもできませんでした。コモ湖の水は澄んでいない
ので泳ぐのはあまり楽しくありません。けれども、あまりの暑さに
ハリーは自分から湖に飛び込んで、湖の水をガブガブ飲んでしまい
ました。夜、お腹を壊さないか心配しましたが大丈夫でした。
写真はコモのデュオモ。壁全体に美しい細工がなされています。
ミラノから一番近いリゾートということもあって、街の中心には
おしゃれなブティックが立ち並んでいました。犬もお店の中に
入れます。けれどもコモは犬にとっては今ひとつのリゾートです。
街には人があふれているので散歩をするだけで疲れてしまいます。
コモには1泊しかしませんでした。翌日夕方からヨーロピアンオー
プン・アジリティ世界大会の会場のあるレノまで移動しました。
イタリアの暑さと大らかさにびっくりの
2007年アジリティ・ヨーロピアン・オープンの報告はこちら。
ヨーロピアン・オープンの後はドロミテ山塊がすぐ近くまで迫る
ガルダ湖へ。ホテルのバルコニーから湖の景色を見た時、
あまりの美しさに「ここは本当にイタリアなの!?」
と目を疑ってしまいました。
(ここにたどり着くまで、ハプニングの連続でしたから... )
湖の色は南の島の珊瑚礁の青にとてもよく似ています。
水は透き通っていて魚が沢山泳いでいました。空気も新鮮です。
スイスに近いからなのでしょうか、町全体がとてもきれいに
掃除されていました。また、多くの人はホテルまたは別荘の
プライベートビーチにとどまっているので、ハイシーズンにも
関わらず、観光客で混み合っている感じがしませんでした。
今回はガルダ湖の南端にあるシルミオーネに4日間滞在しました。
紀元前から景勝地として有名だったシルミオーネにはローマ時代の
遺跡が数多く残っています。写真はグロッテ・ディ・カテューロ
(Grotte di Catullo)と呼ばれる13世紀に建てられたお城。
城壁の正門がシルミオーネの町の入口でもあります。
お堀にかかった橋を渡って内側に入ると、狭い路地が続いて
いて、レストランやお土産屋さんが立ち並んでいました。
ガルダはオリーブとぶどうの産地なので、ガルダ産のワイン、
オリーブオイル、オリーブ石けんを売るお店も沢山ありました。
ハリーはお肉屋さん以外はどこでも人間と一緒に入れました。
ガルダ湖のビーチは白く細かい石と砂でおおわれています。
お昼間は日差しが強いのでパラソルを立てて、その下で日がな
一日寝そべったり、時々水に入ったりして過ごしました。
歩き回るのは朝の涼しいうちか夕方日が暮れてからだけでした。
シルミオーネはガルダ湖に細長く突き出した半島です。半島の
先端は公園になっていて、オリーブの木が沢山植えられていま
した。また、シルミオーネでは街路樹がオリーブだったり、
家の垣根がローリエだったり、お料理に使えるものがそこら中に
生えているのが面白かったです。
オリーブ農家を直接訪れれば絞りたてのオイルを売ってくれます。
EUの規定で昔ながらの製法のオイルを売れなくなってしまったの
だそうですが、どうしてもそれが欲しい人にはビンだけを売って
くれます。そしてオイルはおまけとしてビンに入ってきます。
シルミオーネの美しさにすっかり心を奪われてしまったハリーと
ハリーの家族でしたが、ガルダ湖で一番きれいな岬はガルダの街
のすぐ西にあるサン・ヴィジリオだと聞いて、そこまで足を
のばしてみました。確かに近くまで山が迫る景色は格別です。
サン・ヴィジリオもローマの遺跡が残る小さな街でした。
湖に続く石畳の坂が風情があって散歩にはとても良かったです。
ただし、この狭い道に突然大きな車が現れたりするので
その度に壁にへばりつくようにして避けることになります。
旅行の前半は、危ない運転をしたり時間を守らなかったりする
イタリア人に驚きの連続でしたが、後半のガルダ湖での滞在で
すっかりイタリアの魅力にとりつかれてしまいました。
シルミオーネのホテルでは、ハリーはレストランはもちろん
のこと、プライベートビーチ、プールサイドにまで一緒に
入ることができました。「お行儀良くしていられるなら、
どこへでもお好きなようにどうぞ」というわけです。
イタリアの大らかさを良い意味でも堪能できた旅でした。

(2007/8/31)

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