ドイツ犬聞録 黒い森編
2008年7月21−27日

黒い森(Schwarzwald)はドイツにある大きな森です。
ドイツにあるとは言っても、
ハリーの住むスイスからはとても簡単に行けます。
ハリーと家族は朝10時に車でスイスの家を出発し、
1時間ほどで黒い森の最高峰フェルドベルグ(Feldberg)を通過し、
その先にあるティティゼー(Titisee)という湖でお昼ごはんを食べ、
その30分後には最初の目的地である
シェーンヴァルド(Schönwald)に到着しました。
シェーンヴァルドは標高1000メートル以上の高原にあります。
真夏だというのに朝晩の空気は冷たいくらいで、
夏の暑さが苦手なハリーにとってはとても嬉しい避暑地です。
シェーンヴァルドは色々な効能のある鉱泉があることでも有名です。
シェーンヴァルドに生えている木は、殆どが松の木でした。
森を歩いていると松のとてもよい香りがしてきます。
黒い森はドイツ語でBeerenland(ベリーのなる土地)と
呼ばれるほど、たくさんのベリーがとれます。
7月の終わりはブルーベリーには遅すぎたかと思っていましたが、
シェーンヴァルドは他の地域よりもだいぶ涼しいようで、
ちょうどブルーベリーのシーズン真っ盛りでした。
ハリーの主人は舌と唇と指先が赤紫色に染まるほど、
ブルーベリーを食べてしまいました。
もちろんハリーもブルーベリーをたくさん食べました。
ブルーベリーを食べ過ぎてもお腹は壊しませんでしたが、
シェーンヴァルドに滞在している間、
ハリーは毎日紺色がかったうんちをしました。
シェーンヴァルドの鉱泉は森の中に湧き出ていて、
細い小川となって流れています。
水は冷たいのですが高血圧や感染症に効能があるそうです。
源泉の近くには人間用の浅い鉱泉プールがありました。
プールの中に犬は入れませんが、
鉱泉の流れている小川では遊べたので、
ハリーの体にも良い刺激があったかもしれません。
森では色んな種類のチョウチョやトンボに出会いました。
このきれいな青いトンボは、
しばらくハリーの後にくっついて飛んでいました。
黒い森での楽しみは、ベリーピッキングばかりではありません。
色とりどりの花がそこら中に咲いていました。
シェーンヴァルドで楽しい3日間を過ごした後、
後半の目的地であるバイアスブロン(Baiersbronn)を目指して、
さらに北へと移動しました。
その途中、トリベルグ(Triberg)の街に寄って、
ドイツで最も落差の大きい滝のひとつとして有名な
「トリベルグの滝」を見に行きました。
トリベルグの滝の周辺はハイキングコースになっています。
コースの途中には犬用の水飲み場もありました。
滝壺まで行くには途中の料金所で通行料を払わなくてはなりませんが、
トリベルグ周辺(シェーンヴァルドを含む)に滞在している場合、
ホテルのゲストカードを提示すれば無料で通行できます。
このホテルのゲストカードはとても便利で、
周辺の公共バスや電車にも無料で乗車することができました。
ただし、カバンに入っていない犬はバスに乗れないそうです。
バイアスブロンではムルグタール(Murgtal)という
谷間の街に滞在しました。
ホテルは谷底にあるので、ハイキングにでかけるときは、
まず急な坂道を登って森に入ることになります。
最初の坂はきつくても、一度森に入ってしまえば、
なだらかな小道がずっと続いていました。
高台からの森の眺めはとてもきれいでした。
バイアスブロンはシェーンヴァルドよりも標高が低いため、
森の中とは言え、日中はとても暑く感じました。
森のベリーもブルーベリーはほとんど終わっていて、
ラズベリーが最盛期となっていました。
野生のイチゴも沢山見つかりました。
このイチゴ。大きさは1.2センチほどと小振りなのですが、
「砂糖かハチミツを吸って育ったのでは?」と思われるほど
甘くて香りも濃厚なのにびっくりしました。
丘の上にはフツェンバヒャ湖(Huzenbacher See)という
きれいな湖がありました。
とても静かな場所なのでお弁当を食べるのに最適です。
上の写真をよーく見ると....
主人の許可をもらわずに勝手に水に飛び込んでいった
やんちゃな犬が見えます。
カモの群れが気持ち良さそうに泳いでいるのを見て、
ついついつられて入ってしまったようです。
湖のそばで小さなカエルを見つけました。
ハリーの主人はハリーにも見せようとしましたが、
あまりの小ささにハリーは全然気づきませんでした。
それともカエルに興味がなかっただけ?
ハイキングの帰り道もひたすらベリーをとりながら歩きました。
左側の日当りの良い場所に生えている背の高い草がラズベリーで、
右側の日陰に地面を覆うように生えているのがブルーベリーです。
ベリーを見つけるたびに食べることに夢中になってしまうので、
15キロほどの短いコースも1日がかりで歩くことになりました。
今回、黒い森の数ある保養地の中からシェーンヴァルドと
バイアスブロンを選んだのには理由があります。
黒い森の真ん中では、犬も泊まれるホテルを見つけるのが
思ったよりも難しかったのです。
観光客がわりと少ない森の中心部にある小さな街で、
犬が泊まれて、食事が美味しくて、設備の良いホテルを探していたら、
最終的にこの2つの街しか候補に残りませんでした。
犬の宿泊料は1泊あたり10−15ユーロでした。
でも、どちらのホテルもとてもサービスが良く大満足でした。
犬連れで黒い森にハイキングに行く人の多くは、ホテルではなく、
台所付きのホリデーアパートメントに滞在していると聞きました。
ドイツとスイス。どちらも犬に優しい国で似ているようですが、
ホテル事情だけはちょっと違うようです。

(2008/8/23)

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